2019年3月24日日曜日

湯温による浸漬式コーヒーの抽出状態変化確認実験 | 湯温変化

みなさん こんにちは!お元気ですか?

浸漬式抽出のコーヒーって、最近認知度が上がってると思うんです。
アニメ『ヤマノススメ』とコラボした商品もありますので、
飲んだことある人も増えているのではないでしょうか。

ヤマノススメブレンド

で、どうでした?
美味しく淹れられました?

僕は期待大だったからか、残念感も大でした。
どうして期待外れになったのか、
どうすれば浸漬式で美味しく淹れられるのか。
原理と実際に起きていることから考えてみましょう。

透過式と浸漬式


コーヒーの抽出方法を大別すると、透過式と浸漬式に分けられます。
それぞれの代表的な抽出方法は

透過式


  • ドリップ(Pour over)式(フィルター素材は関係なし)
  • エスプレッソ


浸漬式


  • フレンチプレス


両者の中間のような方法もありますが、だいたいこんな感じです。

透過式はお湯がコーヒー粉の層を通過するときにコーヒー成分が
濃縮されて下に落ちます。
流れるお湯を(1滴ずつのように)細かく分けて考えると、
個々の湯滴への成分濃縮は極短時間で終わるため、
注ぎ方が上手いと短い時間で十分な濃さのコーヒーを淹れられます。

浸漬式ではお湯に成分が溶け出していきます。
どれだけ溶け出すかはお湯に触れている時間と粉の細かさで決まります。

そして両者に共通するのは湯温です。
お湯の温度が低いと、コーヒーとしての成分抽出に時間がかかります。
水出しコーヒーが好例です。
漬け置きの場合、8時間は経たないと十分な濃さのコーヒーになりません。

では、抽出中の湯温の変化はどうなっているのでしょうか。

お湯の温度変化


抽出中、湯温はどんどん低下します。
では、どの程度下がるのか、実験してみました。


5分で10℃以上下がっています。
これは気温10℃、無風の屋内での結果です。
冬の屋外ではもっともっと早く下がることになります。

結論


浸漬式で美味しく淹れるのが難しいのは、
待ち時間中に湯温が適正よりも下がってしまうためです。

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