2017年11月29日水曜日

エアロプレスに向く豆・向かない豆

家に残っていたモカ シダモ G4を焙煎して毎朝飲んでいます。

抽出方法はその日の気分で変えるんですが、
今週はアウトドアで飲む時のことを考えて
エアロプレスかペーパードリップ(ハリオ型)
にしています。

そこで気づいたんですが、同じ豆でも抽出方法によって
味がけっこう違うんですね。

恥ずかしい話ですが、当たり前なことに改めて
気づけたということで良しとします。

ここからが本題


オリジナル焙煎のモカ シダモ G4をペーパードリップと
エアロプレスで淹れてみたところ、ペーパードリップのほうが
おいしいと感じたんです。

焙煎技術が未熟なのでモカの香りが弱いのはどちらも同じ。
でも、エアロプレスだと口に入ったときに土のような、
生焼けっぽいような味がペーパードリップよりも
強く感じられたんです。

この違いはどこから来るのか。
メッシュ、湯温、抽出量を同じとすると、

  • コーヒー粉が湯に触れている時間
  • 抽出圧力


この2つが大きな違いです。

エアロプレスではお湯を注いだ後に
粉と湯を撹拌してなじませます。
全部の粉がお湯に均等に触れることになります。
そして圧力をかけることで30秒程度で
カップに落とします。
お湯を注いでから落としきるまでで約1分です。
圧力はざっくり計算で3気圧弱ではないかと思います。

ペーパードリップ、特にハリオ型では
ほとんど滞留時間なく、お湯が粉の間を
重力で落ちていきます。
粉1つ1つにお湯が触れている時間は長くて数秒。
お湯を注ぐ回数を4回とすると合計でも
30秒程度でしょうか。
抽出圧力は1気圧です。

抽出方法の違いをイメージ化してみる


エアロプレスでは、たくさんあるコーヒーの成分を
まとめてギューと押し出すイメージ。

ペーパードリップでは、粉の表面から内部に向かって
少しずつ成分を溶かし出すイメージ。

抽出方法によってコーヒーの味の成分と
香りの成分の出方が変わるので、
飲んだ時に差として感じられることになります。

エアロプレスで淹れたときに気になった土っぽさの成分は、
粉の奥の方に含まれているのではないかと思います。
だから、表面を撫でるように抽出するペーパードリップでは
出にくかったと予想します。

で、結論は


エアロプレスにはコクのある豆が向いていると思います。

逆に、香りに特徴あるあっさり・酸味系はドリップ向き。

おおざっぱにこんな傾向があると予想します。

もちろん、これが全てではないはずです。
以前、シナモン~ミディアムの浅めに炒った
ブラジル サントス No.2をエアロプレスで淹れたら
悪くなかったことがありました。
ドリップでは出てこなかった成分に
エアロプレスでは届いたからだと思います。
しかも、味を良くする成分だったのでしょう。

これだからコーヒーは難しい。
でも、おもしろい!

2017年11月21日火曜日

コロンビア エメラルドマウンテンを焙煎した時の特徴

エメラルドマウンテンといえば
コロンビア豆の代表的なブランドでしょうか。
缶コーヒーの商品名にも入っているので
聞いたことある人がほとんどだと思います。

そんな豆を自分でおいしく焙煎できたら
どんなに素敵なことか。
そう思って今回焙煎してみました。

開始~水分飛ばし段階

ブラジルのサントスNo.2と同じくらいの
大きさの豆なので、薄黄緑色から黄色、
薄茶色と変化するのにやや時間がかかる印象です。

1ハゼ前後

とても良い音がします。
1ハゼが終わったミディアムロースト程度では
香り、酸味、苦み、コクとも弱く、
もっと炒ってほしいと豆から言われている気がしました。

2ハゼ前後

2ハゼまで炒っても苦みが強くなり過ぎないようです。
普通は2ハゼ終了後でフルシティ~フレンチローストと
言われていますが、豆の色はシティロースト程度で
表面に油分も出ませんでした。
これは大きな特徴だと思います。

焙煎後のエイジング

一晩置いただけでは尖った(やや刺激を感じる)ような
味がしました。
1.5日でもやや引っかかりを感じる味だったので、
よく言われる焙煎後3日くらい経つと
落ち着いた味になると思います。